当院の訪問歯科診療

こわいのは、むし歯だけではありません！

下記の項目にあてはまる方は注意が必要です。チェックしてみましょう。

何らかの事情で歯科医院での検診を定期的に受けることができない場合、お口の中に何か問題が起こったとしても、なかなか気づきにくいものです。しかしすこやかな生活を送るためには、お口の健康を維持していくことが欠かせません。

そこで当院では在宅医療のニーズの増加に応えるためにも、さまざまな事情で歯科医院まで足を運べない患者さまのために、ご自宅や介護施設に直接伺って歯科治療を行う「訪問歯科診療」を行っています。

訪問する際は、持ち運びが可能な切削器材（歯を削るための機械）やレントゲン機器を用意して伺います。そのため歯科医院の診療室で行うのと同じように、診断から治療までを行うことが可能です。

当院の訪問診療では、虫歯や歯周病の治療はもちろん、入れ歯の調整にも対応しております。歯や歯ぐきに痛みがある方、入れ歯が合わず、食事がおいしく食べられないとお困りの方は、ぜひ一度当院までご相談ください。

お身体が不自由な方や、ご高齢で介護が必要な患者さまの場合、ご自分だけ、あるいは介助をされているご家族だけでそのお口を清潔に保っていくのは難しく、プロによるお口のクリーニングを受けることが必要になります。

当院には訪問歯科診療の経験が10年以上（※）の歯科衛生士が在籍しておりますので、患者さまの全身の状態にも配慮しながら、お口のケアを行うことが可能です。

ベテランの歯科衛生士が、患者さまご本人やご家族の方に、効果的な歯磨きの方法や入れ歯のお手入れなどについてわかりやすくお教えいたしますので、ぜひ積極的にご利用ください。

（※2019年現在）

お口の中の環境を良好に保つことができれば、お口にいる細菌が肺に入ることで起きる「誤嚥性肺炎」の予防にもつながります。定期的にプロの手でお口の中をキレイにすることで、気持ちよく過ごしていただけるだけでなく、患者さまの全身の健康を守ることができるのです。

当院では患者さまの立場に立ち、一人ひとりに合った適切な治療を追求します。治療をしたら終わりではなく、治療後の予防処置もしっかりと行い、お口の健康を長く維持していくサポートをいたします。

来院するのが困難な方はもちろん、ご家族の介護をされている方や、ご家族が施設に入所されている方、また施設スタッフの方もぜひお気軽にお問合せください。

介護を必要とされている方の多くは、お口の中にトラブルを抱えやすい傾向があります。特にご高齢の方の場合、食べ物を飲み込む機能が低下しやすいため、食べた物が誤って気管に入ることで起きる「誤嚥性肺炎」を引き起こすリスクも大きくなります。

誤嚥性肺炎は、命にかかわることもある恐ろしい病気です。この誤嚥性肺炎を防ぐためには、お口の環境を清潔に保つだけでなく、「摂食・嚥下」（せっしょく・えんげ）のリハビリや訓練を行うことが大切です。

「摂食・嚥下」とは、お口からしっかりと食べて栄養を摂れるように、噛んだり飲み込んだりするのに必要な機能のことをいいます。当院ではこの機能を維持していくために、特に唇や舌の力を強化するトレーニングを行います。

また、実際に患者さまがお食事をしている様子を拝見したり、聴診器での診断も行い、摂食・嚥下の機能に問題がないかを確認することも欠かしません。

患者さまがご自身で食事をするのが難しい場合には、ご家族に食事の介助方法をお教えしています。一人ひとりの状況に合わせ、飲み込みやすい食事の形態や調理法の指導を行うほか、食事中にむせないように、食べる時の姿勢や食べ物をお口に運ぶペース、お口に入れる食べ物の量などについても細かくアドバイスいたします。

お口の機能を改善することができれば、お食事をおいしく楽しむことができるようになり、患者さまご自身のQOL（生活の質）を向上させることにもつながるのです。

皆さまがいつまでもご自分のお口で物を食べることができるよう、当院が真摯にサポートをしてまいります。もしお食事の際にむせやすい、飲み込みにくいといったお悩みがありましたら、遠慮なく当院にご相談ください。